結果がともなってこそ意味がある
ビジネスで成功するうえで、もっとも大切なことは『手段や能書きよりも、とにかく結果を残す』ということです。たまに「結果は出なかったけど、一生懸命がんばったのだからいいじゃないか」とか「結果よりも過程が大切だよ」と言う人がいますが、こういう人たちはビジネスというものを根本的に誤解しているのかもしれません。
ここで、みなさんに考えていただきたいのは「そもそもビジネスとはなんのために行うのか?」ということです。「社会に貢献する」「人に喜んでもらう」など、人それぞれ意見はあるでしょうが、最大の目的は『利潤を最大化する』ということのはずです。
確かに、ビジネスを通じて、社会貢献や他者へ奉仕するといった精神も大切ですし、否定できるものではありません。しかし、これらは会社が利潤を得て、はじめて成り立つ話です。いくら志が立派でも、結果として会社が倒産したのでは、社会貢献もなにもあったものではありません。
これは個人についてもまったく同じで、いくら真面目に一生懸命がんばってもそれが1円の利益も生み出さないのであれば、ビジネスとしては成立しません。たとえば、あなたがセールスマンで、毎日朝早くから夜遅くまで営業をがんばっていたとしましょう。
それはそれで確かに立派なのですが、結果として1件も契約をとれなかったとしたら、会社としてはあなたを雇用することになんのメリットもありません。逆にちょっとくらい不真面目でも、毎日1件ずつ契約をとってくる社員のほうが、会社としてはよほどありがたい存在です。
手段はどうでもよいから、とにかく結果を残す。これこそがビジネスで評価される1番のポイントであり、一生懸命がんばっているとか、志が立派であるといったことは、すべて結果がともなってはじめて意味があることなのです。
なりふり構わず勝ちを取りに行く
こうした考え方についてマキャベリは『いかなる手段も結果さえよければ、手段は常に正当化される』と言います。つまり「少しくらいあざとい手段でも、それが結果的にプラスになるなら実行しても問題ない』と述べているわけです。
もちろん、社会にはルールがありますから、実際にはなにをしてもよいということではありません。たとえば、いくら儲かるといっても、詐欺などの犯罪行為を行うことは、許されることではありません。しかし、キレイごとだけで渡っていけるほど世の中は甘くないのも現実です。
そもそもビジネスの世界というのは、端的にいえば『利益獲得をめぐる他者との競争』です。競争である以上、そこには必然的に勝敗が存在するわけで、敗者となって貧しい思いをしないためには、がむしゃらに勝利を目指すことが賢明です。多少は狡買い方法を使ってでも成果を重視する。厳しい時代だからこそ、こうした気概が求められているのです。