変わらない大切なもの

人は目立ち過ぎる者に嫉妬する

嫉妬が人にもたらすもの

多数の人々の目に触れる立場の人には、多くの場合ファンが存在します。その代表的な例がプロのスポーツ選手や芸能人ですが、彼らを応援するファンがいる一方で、必ずその反対である「アンチ」と呼ばれる人たちがいるものです。

そうした人々がなぜアンチなのかという理由については、人によってさまざまです。しかし、その相手に対する嫉妬心と、まったく無関係ではないでしょう。一般的に、人々は華やかな舞台で活躍する人々に憧れを抱くものです。

すべての人がそうだとは言いませんが、そうした傾向が強いのも事実です。しかし、人は、同時に「他人に愛されたい」「他人より優れていることを誇示したい」というような欲求ももっているので、ときに嫉妬にかられて、自分より優れていたり目立つ人を嫌うようになるのです。

アンチのなかには、「もともとその相手が好きではなく、そんな相手がちやほやされていい気になっているのが不快なだけで、嫉妬なんかではない」と主張する人もいます。

しかし、自分が好きではない人がちやほやされている姿を見て感じる不快感は、自分が認めていない相手がほかの人に認められているところからくるもので、これもまた嫉妬なのです。

こうした人の心について、マキャベリも『人は、心中に巣食う嫉妬心によって、ほめるよりもけなすほうを好むものである』と述べています。人は他人の優れた点を認め、褒め称えることができます。

しかし、そこで自分と比べてしまったりすると、相手の力を認めることで何か負けてしまったかのような気になります。これが相手への反感となって、嫉妬という形で表に出てくるのです。

昔から厄介な存在だった嫉妬

個人によって程度の差こそありますが、嫉妬という感情は古今東西すべての人に共通するもので、なんと人間だけでなく動物ですら感じるものです。

ペットを飼っていて実際に経験がある人もいると思いますが、たとえば複数の犬や猫を飼っている場合、飼い主が特定の一匹ばかりをかわいがると、その一匹がほかの猫や犬にいじめられたりするのです。

このように嫉妬は普遍的な感情なのですが、一種の劣等感ともいえ、本人の心の持ち方が変わらない限り消えません。キリスト教では、いわゆる「七つの大罪」のなかで傲慢に続く2番目に位置しており、昔から危険視されていた感情であることがうかがえます。

実際、時には自分をふった女性の交際相手や、自分を受け入れてくれない相手の女性そのものを殺害してしまうというような殺人事件にまで発展することもあります。

そして、このような血生臭い事件は権力闘争の場でも起きており、優秀だった人物が嫉妬されて殺害された事件も起きていました。欧米のセレブ達が寄付をするのも人々の嫉妬をかわないため、彼らは富を還元することで身を守っているのです。

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