変わらない大切なもの

スキルを磨かない者は生き残れない

会社だけに依存しない生き方を目指す

かつての日本企業といえば、勤続年数とともに給料が上がる「年功序列型」と、一度就職したら定年までその企業で働き続けられる「終身雇用」という2つの大きな特徴を備えていました。こうした労働環境下では、それなりに真面目にやっていれば、誰でもある程度の賃金が保証されました。

もちろん、「年功序列」ということは「若いけれども能力のある人」にとっては不利なのですが、終身雇用でかつ段階的に賃金が上昇するということは、労働者にとって将来の見通しが立てやすい、極めて安心感のある制度であったことは間違いありません。

しかし、いまや大企業ですら、業績悪化から社員をリストラしたり、正社員ではなく派遣社員に切り替えたりするなど、かつての日本企業の特徴であった「年功序列」と「終身雇用」の制度はほぼ崩壊した、といえる状況にあります。

こうした不安定な労働環境では、誰もがリストラされるリスクを抱えています。もちろん、クビになってもすぐに次の就職先が見つかればいいですが、いまは新卒者ですら、なかなか就職先が見つからない状況です。また、仮に再就職できても、前の職場よりも給料が下がるのは確実でしょう。

こうした厳しい時代を生き抜くためには、なにより『自分だけの武器を身につけておく』ことを意識する必要があります。ここでいう「武器」とは、『自分が食べていくための技能』のことです。現代は時代の流れが非常に速いため、たとえいまは業績好調な会社でも、5年後や10年後はどうなっているかわかりません。

ですから、いまの会社でずっと働けるといった幻想は捨てるべきです。真面目にコッコッやっていれば、なんとかなるという時代はもはや終わりました。これからは、会社だけに依存していたのでは生き残れない。そのくらいの強い危機意識が必要です。

常に「自分の価値を高める」努力をする

将来、リストラされたり、会社が倒産したりしても大丈夫なように、日頃から自分のスキルを磨いておく。これについてマキャベリは『武装せる予言者は勝利をおさめることができるのであり、反対に、備えなき者は滅びるしかなくなるのだ』と述べています。

つまり、『危機においては、しっかりとした準備をしておいた者だけが生き残れる』と言っているわけです。これは現代でも同じで、もし会社が業績不振になっても、あなたに「会社にとってメリットになる」と思わせるだけの価値があれば、リストラされることはないでしょう。

また、仮に会社が倒産したとしても、しっかりとしたスキルがあれば、好条件での再就職も可能です。要はどうやって「自分の価値を高めるか」ということです。そのためには、いまの環境に満足せず、常に自分を磨くことを忘れてはいけません。どんな時代であれ、生き残れるのはこうした努力を続けた者のみなのです。

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