変わらない大切なもの

「目には目を!」の態度で臨む

強要された約束は破棄してもいい

日常では、さまざまな場面で約束を交わすことがあります。双方が完全に合意して結んだ約束なら問題はありませんが、場合によってはこちらが望まないことを約束をさせられてしまうこともあるでしょう。

こちらは同意していないのに、何かを盾にされたり脅しをかけられたりして、無理やり約束させられた経験がある人もいるのではないでしょうか。こうして結んだ約束について、マキャベリは『無理強いされて結んだ協約を破棄するのは、恥ずべき行為ではまったくない』と述べています。

それはなぜかという理由については、歴史上で君主同士の約束が力関係の変化によって簡単に破られてきたことを挙げ、『約束が公的なものである場合、相手国の力が弱まったらすぐに破棄されるのが当然』としています。

結びたくない約束を相手と結ばなければならないのは、何らかの理由で相手のほうが立場が強く、こちらが逆らえないからです。こちらは『やむなく従っていただけ』なのですから、その約束をする理由となっていた力関係が逆転したのであれば、守り続ける必要はないわけです。

ましてや、その約束が公的なものともなれば、相手だけに都合がよい不公平な内容なのは目に見えていますから、さっさと破棄すべきなのは当然なのです。ここでマキャベリが述べているのは君主同士の協約についてですが、これは現代の我々にも当てはまることです。

そして、それは約束だけに限りません。そもそも、他者に「無理強いする」こと自体、相手の意思に反しているわけです。相手はしたくないことをさせられているのですから、従う理由がなくなれば、拒否するのが自然なのです。

無理強いしてくる相手に遠慮は無用

あなたが無理強いされていたことを破棄しようとすると、それが法的拘束力を持つ約束だった場合は、相手が「履行すべきだ」などと口にするかもしれません。

しかし、力関係が逆転しているのであればこちらの方が強い立場なのですから、今度はこちらが相手に無理強いして、法的に約束を破棄させればよいのです。ときおり「そんなことをすれば相手と同じだし、義に反する」などと言う人もいます。

しかし、仮にこちらが反撃すると相手が身を滅ぼすような状況だったとしも、そうしなければこちらが不利益を被り続けるのだとしたら、ためらう人はいないでしょう。

相手が他人に何かを強要しないと身を保てないような状態だとしたら、それがそもそも不健全なのです。そこで火の粉を振り払うことをためらうのは、本当の意味では相手のためになりませんし、また増長させることにもなります。

何より、意図的に義に反する行為をしかけてくる相手に対し、こちらが義を通す必要もないでしょう。時と場合によっては、「目には目を」の姿勢で臨むことも必要で、こちらの本気をみせなければ侮られるだけです。

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