相手を信頼することが大切
ビジネスでは『お互いの信頼関係』がもっとも大切となります。いくらあなたが優秀でも、部下や同僚から信頼されていなければ、仕事はうまくいきません。「この人のためにがんばろう」「この人のためならなんとかしよう」。
そのように相手に思わせることが重要です。では、相手から信頼されるにはどうすればよいでしょうか？それは、相手から信頼されたいなら、こちらも相手を信頼しなければならないということです。
たとえば、あなたが部下に仕事をまかせたとします。このとき重要なのは、部下を信頼して、仕事の方法や進め方に関しては、ある程度一任することです。もちろん、トラブルがないか確認することは大切ですが、「そのやり方はダメだ」とか「もっと、こうしろ」とあまり口出ししないほうがよいと思います。
なぜなら、あれこれと指図すると、部下は「自分が信頼されていない」と感じてしまいますし、あまりにも口うるさいと「だったら、自分でやってくれよ」と不満に思うからです。人というのは、ある程度の裁量を与えられないと、本当の意味での責任感をもてないものです。
「ああしなさい」「こうしなさい」と命令されるだけでは、人は与えられた仕事の意味や重みを実感できません。「この仕事はお前に任せたぞ」。そんなふうに相手が自分を信頼してくれるからこそ、人はその期待に応えようと頑張るし、自分で考えて行動するからこそ、その結果にも責任感が生まれるのです。
逆境のときこそ仲間が必要
優れたリーダーというのは、最終的には『逆境に立たされたときに、どれだけ味方がいるかで決まる』といえるでしょう。調子のよいときに、いくらちやほやされていても、落ち目になった瞬間、人が離れていくようでは、真に優れたリーダーとはいえません。
マキャベリの言葉に『君主は民衆を味方につけなければならない。そうではなくては、逆境にあって対策の立てようがないということだ』というものがあります。どんな人でも、いつも順風満帆とはいきません。
逆境に立たされる場面というのは、必ずきます。そんなときに、身を呈して、あなたを「かばってくれる」「力になってくれる」人がどれだけいるか？組織で上に立つ人間を目指すなら、こうした本当の味方をひとりでも多くつくることを心がけるべきです。
誰しも他人の助力なしで成功することはできません。ひとりの成功の陰には、大勢の人の協力があります。ですから、決して自分ひとりだけの力で成功してやろう、などと思わないことです。
逆境は誰にでも訪れます。そのときに、力になってくれる仲間がひとりもいなければ、乗り越えることなどできません。そのためには、やはり日頃の信頼関係が大切です。他人を軽んじたり、見下す人は絶対にいつか失敗するものなのです。
