変わらない大切なもの

出世するためには「話術スキル」も重要

相手を説得するための話術を磨く

組織で出世するためには、与えられた役割でしっかりと結果を残すことが大切ですが、同じくらい重要な要素に『話術スキル』があります。たとえば、上司やクライアントに新しい企画を提案するときのことを考えてください。

このとき、その企画が採用されるためには『なぜ、その企画がよいのか』の根拠をきちんと伝え、相手に納得してもらわなければなりません。つまり、うまく他人を説得する必要があるわけです。当然、このときは強気でいかないとダメです。

内心ではあまり自信がなくても、ブレゼンの場では「絶対にうまくいきます」「いまやらない手はありません」と自信満々に断言するくらいのハッタリは必要です。そんなことを言って、成果を残せなかったらどうするんだ、と思うかもしれませんが、自信があろうがなかろうが、あなたが提案した以上、失敗したらあなたの責任です。

それに、どんなに優れたアイデアでも、採用されなければ意味がありません。採用されなければ成果を出すもなにもないのですから、まずはチャンスをつかむことが大切です。そもそもビジネスというのは、『他人とのコミュニケーション』なしでは成立しません。

同僚と打ち合わせをするとき、取引先と交渉するとき、お客に営業するときなど、どんな職種であれコミュニケーションは絶対に必要です。仕事の能力を磨くことも大切ですが、出世するには『話術スキル』を磨くことも同じくらい重要なのです。

「仕事ができる」だけではダメ

こうした「話術スキル」の重要性について、マキャベリは『話す能力に長じた者が、良い指揮官になれる』と述べています。マキャベリの発言は軍隊を想定したものですが、これはビジネスにもそのまま応用できます。

考えてもらえばわかりますが、出世するということは、それだけ多くの部下を率いるということです。つまり、部下の人心を掌握し、戦力になるように育成し、それぞれの特性に合わせた配置を行い、効率よく仕事をまわさなければなりません。

こうした役割は、まさに軍の指揮官と同じです。出世して人の上に立つということは、「自分の仕事さえ出来ていればよい」ということではありません。求められているのは、「どれだけ上手に人を使えるか」なのです。

上に立つ人間というのは『多少のウソをついてでも相手を説得する』くらいの狡渭さが必要です。ときには、部下に面倒な仕事を頼んだり、取引先に嫌な条件を飲んでもらわなければならないこともあるでしょう。

こうした場面で、いかに相手を上手に説得して、納得してもらうか?その能力に長けた人こそが、よい上司であり、「出世すべき人間である」といえるのです。

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